有料道路でなぜ?「Uターンして戻ろうと」撮影者が感じた“命の危険” 小田原市(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 有料道路でなぜ?「Uターンして戻ろうと」撮影者が感じた“命の危険” 小田原市(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
今年5月10日午後0時14分頃、神奈川県内を通る自動車専用有料道・小田原厚木道路上り0.7キロポスト付近で、車両同士の衝突事故が発生。被害車両を運転していた女性と同乗者が全治3週間のけがを負った。事故の決定的瞬間をドライブレコーダーが捉えた。
■有料道でいきなりUターン
動画には、男性が運転するプリウスが突如として右にハンドルを切る様子が写っている。運転していた森下氏らは悲鳴をあげながら、非常停止帯に避けたが衝突。
男性は、「道を間違えたことに気づき、0.7キロポスト付近にある右側の非常停止退避場を見つけ、その場を使い戻ろうとUターンをした」と語ったという。
後日トラブルにならないように森下氏が文書化し、男性は謝罪に訪れた際にフルネームでサイン。この道路を管理するネクスコ中日本によれば、「小田原厚木道路では、全区間Uターン禁止」とのこと。しかしその後、加害者が加入していた保険会社の対応に森下氏は憤っている。
■代車費用約60万
保険会社の車両事故担当者は「被害車両はUターンではなく、進路変更をしようとした」と主張。また、「事故の過失割合についても9対1で、止まっていない限り10対0にはならない」と言い放ったという。森下氏は納得がいかないものの、自分が加入していた車両保険を使用。
新価特約(新車価格相当額をカバーしてくれる)を付帯していたため、事故車を廃車し新車に買い換えることにした。しかし、納車が11月中旬になるため、代車費用特約の期間も経過してしまい、代車代が実費で約60万かかってしまうという。
さらに森下氏は20等級だったが、3等級ダウンとなり、翌年から高い保険料を一定期間支払い続けることになる。
■担当者の対応に不満
「避けようがない事故の被害にあっても過失を取られるのは、納得できない」と話す。判例を含めた自動車保険業界の常識に疑問を抱いているという。また、「被害者という立場で、お金では解決できない心の傷を追っている。それなのに保険会社担当者の対応はひどすぎる」と話す。
森下氏が加入している保険会社は、よく話を聞いてくれているそうで「弁護士を使い先方の保険会社側と交渉していく」と話しているそうだ。
■両者に言い分の食い違い
保険会社の広報担当は、しらべぇ編集部の取材に対して「被害者の主張と弊社の対応で相違する点がある」と話す。「本件事故は、弊社の契約者がUターンしようとした際に発生したものと認識している」と、森下氏の主張を否定。
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また、過失割合についても「9対1が確定した訳ではない。今回の事故状況を十分把握し、物損についても適正な根拠にもとづき対応を進めている」と語る。
さらに「お相手さまの治療費については、弊社が支払うことで合意済み」と述べた。事故から約2ヶ月たっても、両者の言い分は食い違ったままだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・おのっち)
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