10円で充電完了! 超小型電動バイク「GOGO!」を試してみた
- 超小型電動バイク「Future mobility“GOGO!”」(以下、GOGO!)の一般販売が始まった。フル充電に必要な電気料金は約10円、最高時速は30キロ、ヘルメットの着用は任意というハードルの低いパーソナルモビリティだ。女性レーサーがプロデュースするGOGO!の走りはどうなのか。試乗してきた。
カーボン素材を活用し軽量ボディを実現
Futureが開発・販売する超小型電動バイク「GOGO!」。急速充電なら約2時間でフル充電が可能で、航続距離は約30キロだ。最高速度は時速30キロに設定されている。
GOGO!は「超小型モビリティ」に属する乗り物だ。国土交通省によれば超小型モビリティとは、(1)自動車よりコンパクトで小回りが利き、(2)環境性能に優れ、(3)地域の手軽な移動の足となる1人~2人乗り程度の車両を指す。ここ最近、この手のモビリティは種類が増えているが、その背景としては、電気自動車(EV)などゼロエミッション車両の開発・普及が進んでいることが挙げられる。
そもそも自動車の利用実態は移動距離10キロ未満、乗車人数2人以下が大半だというから、超小型モビリティの潜在需要は高いはず。新型コロナウイルスの感染拡大により、ソーシャルディスタンスを保てるパーソナルな移動手段に対するニーズはさらに高まっている。一般販売が始まったGOGO!も、「コロナ禍でも商品を配送したい」「通勤や通学時に電車で密になるのが怖い」といった地域住民からのSOSをきっかけに開発がスタートしたという。
開発を手がけるFutureの代表取締役CEOは、世界最高峰のカーレース「2014年WBC世界耐久選手権」で女性として初めて表彰台に上るなど、世界的に活躍したレーサーの井原慶子氏だ。同氏は日産自動車の社外取締役でもある。
井原氏がプロデュースしているだけに、GOGO!は多くのレーシングテクノロジーを取り入れている。ボディには積極的にカーボン素材を採用。これにより、高い剛性とスタンダードモデルで車体重量23キロという軽さを両立させている。
マルチリーンステアサスペンションを装着することで、直感的に操作できる楽しい乗り物を目指したという井原氏。GOGO!は前2輪・後1輪の3輪タイプなので、転倒リスクも低い。